MDOP01

カスタマイズも可能なディスクリートオペアンプ


ディスクリートオペアンプ(デュアル)

最小回路を目指して設計された、ディスクリートオペアンプ。デュアル構成なので、既存のオペアンプと差換えやすく、気軽に音質の変化を楽しむことができる。

初期の音質は、既存オペアンプよりも低域まで自然に再生しつつ、キレがとても良い。高域も派手にならない程度に適度な存在を目指した。最小回路のため、トランジスタのばらつきを、手作業による特性マッチングにより解決しており、音の芯がしっかりとする結果となった。

ただ正直なところ、中域に若干のノッチがあるように感じたが、ドンシャリでもなく、音の分離が際立ち、結果的に音楽がより楽しく聴けたため、敢えて無視している。

ソケット版や基盤では、トランジスタ・FETを自由にチョイスできるので、好みの音質を追求していって欲しい。基盤は、学習や教材にも応用ができると思うし、抵抗やコンデンサも自由に選んでいく事もできる。


推奨外部負荷 合計100Ω以上
推奨電圧 ±15V




※音質や回路の単純化のため、電流増幅段は素のコレクタ接地であり、電圧は期待値より数%低下してしまうため、電圧精度がシビアに要求される用途には向かない。

※ソケット版もマッチングしたトランジスタを付属。抵抗およびコンデンサは実装済。振動があるとトランジスタが抜け落ちるリスクがあるため、ポータブル用途には向かない。


過去ログ----------------------------------


20210724 近日中に製品として販売したいと考えている。
なお、「差換え可能」「完成(はんだ付け済)」「基盤のみ」の3パターンを検討している。

20210718 mp3で何処まで伝わるか分からないが、お気に入りの2種のオペアンプとの音質比較サンプルを作成した。(もう少し分かりやすいサンプル曲が用意出来たら改めてアップする。)

比較してみると既成のオペアンプは、スーパーローがローの辺りに畳みこまれて団子状になっているのが分かる。それでもこの2品種は上手く処理して嫌味に感じないし、何なら威厳すら感じられるほど非常に良くまとまっている。

今回製作してみた MDOP01 は、悔しいがこれらの芸術的バランスを得るまでには至らなかったが、自然で高い解像度を持った低域は心をくすぐり、無駄な主張をせずに彩りを加える高域を持ち合わせている。 超高速動作からくる透明感が聴き取りやすい中域を創り、もはや音楽からときめきを禁じ得ない。

一般的な負荷のヘッドホンであれば、初期の組合せのままドライブでき、その生々しさはこのサンプルの比ではない事も付記しておきたい。

測定ではないのだから、スーパーフラットである必要はないと考えているが、それに賛同でき、音楽は楽しむためのものと思う人に適していると思う。

LME49860


OPA627BP


MDOP01


オペアンプの乗せ換え用途だけでなく、ヘッドホンアンプや、マイクプリ、エフェクターなんかも創ってみたいところだ。


20210715 改訂基盤が届き、逸る気持ちを抑える気もなく一気に組み上げる。

回路の銅箔厚を倍にした効果が強く出ており、スーパーローまで余裕のダイナミズムを持って奏でている。

とにかく最小の回路で設計を心がけた結果、シグナルパスも簡素を極め、とんでもなくエネルギッシュな上に、瑞々しさが溢れだしている。

しかし、音質は思い切りパーツの音質に依存するゆえ、コスパ的に最高のモノを延々と選定した結果、結局バカみたいな調達コストになってしまったが、1ミリΩも反省する気がないのはバカの階段を昇っている気しかしない。だがそれもまた別に後悔していない。困ったものだ(困っていない)。


20210710 試作基盤が届いたが、信号のキレを良くしようとパターンを細くし過ぎたようで、音像に余裕が感じられなかった。銅箔厚を倍にし、パーツのレイアウトを変更し、基盤の再製造を発注。試作基盤も一応エージングを進めてみており、そこそこご機嫌な音が鳴ってはいるが、やはり不満が残ってしまうので、改版の音像に期待している。



20210701 差動入力に超高感度で高域寄りのFETと、バッファに低域寄りで解像度が半端ない高速トランジスタをチョイスしたところ、エネルギー感を保ったまま帯域バランスが取れた。
試作基盤を発注したので、到着が楽しみである。




当ホームページを閲覧する諸兄は、オペアンプとコンデンサの音質について調べている事が多いようだ。

特にオペアンプについては、ポタアンなどの載せ換えや、自作オーディオの参考にしているものと思う。

その興味に触発され、既製品で満足していて良いのか疑問に思えてきた。(記事はかなり古いので、折を見て更新する)

親会社の意向で部品そのものの供給に制限が掛かったり、ディスコンの問題などもある。実際にOPA2604など良い石が入手難になりつつある。

そこで、ふと思い付いたのが「自分で石を差し換えられるディスクリートオペアンプがあったら楽しくないか?」というアイデアである。

とにかく極限まで回路を単純化し、楽しいを最大化したい。

FETやトランジスタを差し換えれば、じゃじゃ馬の躍動感を創る事も、天使の柔肌を創る事も可能だ。

特性のバラつき抑制やノイズ対策など回路的には全く行っていない(手作業で特性マッチング)ので、カタログスペック上での性能はお察しだし、サイズや振動対策の問題でポタアンに使用する事は難しいが、石の特性がモロに出てくるので差し換えによる音の変化がとにかく楽しい。

そして何より、シンプル故に「音の分離と鮮度がとにかくエグい」

さすがにOPA627の威厳などには到底敵わないが、既製品では味わえない瑞々しい生命感が宿る。

サウンドエンジニア的な視点で言うと、ダイナミックレンジが広大で、かつトランジェントがクッキリと見える。回路設計の視点で言うと、物理サイズの制約から来ている内部の抵抗値が小さく、また配線の物理的な距離があり相互干渉が小さいため、信号が本来の動作をし易い。素子のキャパも大きく寄与している。

石の差し換えを手軽に可能にした時点でサイズが大きくなってしまうのだが、却って素子サイズによる妥協が要らず、音質基準で素子を選べるのは、デメリットを超えていると思う。

現状で既にマスタリングスタジオクラスの音が鳴っているので、製品化したいところである。

※写真は試作でこねくり回しているモノで、実装技術の問題もあり、お見苦しく申し訳ない。また、手軽さを優先するため抵抗などは表面実装も検討中である。



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